転職・再就職では、この『転職理由』が非常にクセモノです。
この転職理由が、転職ストーリーの命になってくるからです。
ストーリーと言っても、絶対にウソはいけません。ウソで事前に面接の問答を考えていっても、一貫性が無いので絶対に突っ込まれてウソがばれます。その時点で不採用決定です。
それだったら、前病院や薬局の不満も隠さず正直に話す方が印象が良いのですが、これも、もちろん話し方によって悪い方にも良い方にもとられますので、話し方のテクニックも学んでください。
さて、転職・再就職にも、『三種の神器』があります。
それが、1:転職理由 2:志望動機 3:自己PR になります。
ですが、この中で一番骨格になるのが、やっぱり転職理由なんです。転職理由の裏返しが志望動機ですし、自己PRは自分のやる気を誠実に伝えれば良いだけですので、まずは転職の骨格・柱となる転職理由をガッチリ固めておきましょう。それが無いと、どんなにテクニックを学んでも崩れてしまうのです。
■転職理由をもう一度じっくり考える
さて、あなたは何を叶えるために転職・再就職しようと考えたのか、もう一度自分に問いかけてみていただきたいのです。
でも、そう聞かれて、カッコつけてはいけないのです。
「キャリアアップしたいです」と言ったところで、「今の職場ではキャリアアップ出来ないんですか?」と突っ込まれておしまいです。
「上司にジャマされていて・・」「出る杭が打たれるような雰囲気の職場なんです・・」など、本当の理由があるはずです。
不満は素直に出して良いのです。
隠そうとしたりウソをつくから矛盾を突かれて苦しくなります。そうなってしまうと、その後は何を話しても信用してもらえず、想定が狂って混乱するので、話し方や態度も全て印象が悪くなってしまいます。
「○○をやってみたいのですが○○の理由で今の職場ではできません」
「そこで、新しい環境でぜひ○○をやりたいと思って転職を決意しました」
「御社様のホームページや資料を拝見いたしまして、このシステムならチャレンジできるのではないかと思いました」
となれば、転職理由→志望動機がつながりますよね。そしてそれ自体が、チャレンジ精神旺盛で積極性・主体性があるという自己PRになるのです。
■転職理由の不満を隠さなくても良い
不満は隠さなきゃいけないとか、どういう志望動機を言えば面接官に受けるかなんて考えてはいけないのです。
でも、不満だけを言っても明確な志望動機としては弱すぎるので注意です。その新しい職場での、教育方針や評価方針を良く調べて、前職場との違いを説明できるようにしておかないと、「なんで当社を選んだの?」と突っ込まれたら答えられなくなってしまいます。
「○○が嫌だったので・・」
を主張するのではなく、
「○○なら○○のような仕事が出来ると思ったので・・」
の方が、前向きで建設的な印象です。
「原因=現在」よりも「目的=未来」を意識するようにしましょう。そう考えると、『不満』を『目的』に転換することが可能になるのです。
さて、ではもう一度あなたは自分の中で整理してみてください。
1、現在の職場での全ての不満を書き出してみる
2、その不満を解消させた後の自分の姿を言葉にして書いてみる
何でも良いですから、まずは言葉を「裏返して」みましょう。
■転職理由・志望動機を話し方によって良く見せるテクニック
例えば、「これは言っちゃまずいかな?」というものもありますよね。
特に、お金の話・・・
「今の給料に不満があるので転職を決意いたしました」
だと、あまりにもストレートで単なる不満の表現です。でも・・・
「高い報酬が得られるような充実した仕事に取り組みたいと思い、転職を決意いたしました」
というふうに、○○(あなたの目的)につながる◎◎(ポジティブな要素)を一つ付け加えると良いのです・・・