面接の評価基準


転職・再就職で、面接官の実際の評価基準をお話しましょう。

もちろん、きちんと評定票となって採点項目が決まっているのが普通ですが、面接となればペーパーテストと違って、面接官によってその評価の良し悪しが変わってきます。じつはとてもアバウトな評価なのです。

例えば、常に求人を行っているような超巨大組織であれば、経験豊富な専門の人事担当が面接官のプロとして評価を下すわけですが、実際にはそうではない「面接の素人」が面接官としてあなたと話をすることになります。

そして、相手は人間であるということです。機械ではありません。

相手の印象というのは、会った瞬間にある程度分かるものですよね。最初の5分もあれば、もうその人が大体どんな人物なのか分かってしまうものです。

なんとなく「こんな人物だな」という仮説ができるので、最初の5分で勝負はほぼ決まるのです。

この最初の5分での第一印象が悪いと、「この人は落としてもいいだろう」という仮判断をされてしまい、その後にどんなに素晴らしい内容の話をたくさんしても、それが良い評価にならないのです。

ただ単に「なんだ話の長い人だな~」としか感じてもらえないわけです。

やっぱり相手も人間ですから、印象の悪い人とは話したくはないです。話しても評価は上がりません。

では、「どういう人が印象が悪いのか」ですが、まずは最低限のビジネスマナーは守ってください。

・遅刻するのに連絡をしない、遅刻してきたのに詫びない
・身だしなみが汚い、逆にオシャレすぎてキラキラしすぎ、香水がキツイ
・イスの座り方、ヒジをつく、貧乏ゆすり、ペン回し、名刺で遊ぶ
・友達言葉、一方的に話して仕切る

など、社会人として常識が無い人はそこでアウトです。他にも、気を付けなければいけない項目はたくさんありますので、詳しくは→不採用の理由のページをご覧ください。

そして、採用の時に特に大きく影響するのが次の4つです。

■話す声が小さい:
これはまず、仕事への自信のなさが読み取れます。そして消極的な印象です。

■相手の目を見て話さない:
意思疎通ができない、コミュニケーションが取れない人だと思われてしまいます。

■態度が横柄:
協調性や柔軟性が無く、自信過剰な人だと思われてしまいます。

■話がまとまりなく変に長い:
相手に説明する能力が、無い人だと思われてしまいます。

◎面接官の実際の評価基準・採点表

では最後に、実際に面接官が使っている評価基準や評価項目をご紹介します。以下の項目に対して、コメントや点数などを付けて、総合評価も下します。

■専門スキルの適合性
・テクニカルスキル業務知識
・コミュニケーション能力、表現力、協調性など
・リーダー特性、マネジメント特性
・論理的思考、課題解決力など

■ビジョン・考え方
・仕事観、やりたいことはハッキリしているか
・考え方は前向きか
・しっかりした自分の考え方を持っているか

■意欲行動力
・学習、成長意欲
・積極性など

■粘り強さ、タフネスさ
・ストレス耐性など

■当組織との相性

■当組織に対する関心と理解度
・加入意欲、加入できる時期

以上が、面接官が使っている評価基準です。筆記試験を補うような技術的な質問もありますが、多くは、やはり「あなたの意欲・やる気」を見ていることが分かります。

知識や経験そのものは、その後の教育でカバーできます。やる気と吸収力がある人を、採用側は求めているのです。




 

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