まず、社会人として大人として、やってはいけないタブーがあります。当たり前と言えば当たり前ですが、意外にできていない人、思わずポロッとやってしまう人がいます。

以下の絶対的なタブーに気をつけてください。

・何の連絡も無しに遅刻する、遅刻してもお詫びもしない
・コートや帽子など防寒具を着たままで部屋に入ってくる
・自分のカバンを机の上に乗せる
・転職先のスタッフさんや面接官を座ったままで迎える
・もらった名刺を片手で受け取る、いじくったりイタズラ書きする
・イスにドカッと深々と座り、股を開ける
・ワイシャツのエリが汚れていたり、すり切れている
・不潔そうな髪や無精ひげ
・ヨレヨレになったスーツ
・靴が汚い
・口臭がキツイ
・香水がキツイ
・あくびをした(常に見られている)
・貧乏ゆすりをする
・チッなどと舌打ちをする
・机にヒジをつきながら話しをする
・「●●をやらされていた」という言い方をする
・「●●をやってもらえない」という言い方をする
・会話や面接を勝手に仕切ってしまう
・相手の話をすぐにさえぎる
・企業機密にかかわるような守秘情報を暴露する

■面接は「第一印象による仮説⇒検証作業」で進む

中途採用の面接をする面接官は、はっきり言って素人です。年中面接や採用活動をしているわけではなく、普段は医療の仕事や経営に関わっています。

では、その素人面接官が、30分から1時間かけて転職応募者がどんな人かを判断しようと思ったら、どんなことが起こるのでしょうか。最初から最後まで、コンピュータのように冷静にぶれない評価軸を持ち続けるなんてことは、もちろんできません。

その答えは、「第一印象による仮説⇒検証作業」です。面接官の心の中では、まずかなり早い段階で相手への「仮説」が作られて、その後はその仮説を「検証」するという二つの段階に分かれているのです。

面接官は、あなたの話の内容だけではなく、他にも挨拶のしかたやイスに腰かける姿勢、服装や髪型などの外見や話し方、ちょっとしたしぐさなど、あなたの全身から発せられるあらゆる情報から人物イメージをつかもうとしています。

例を挙げると、「声が小さい」というのは明らかなマイナス要因です。面接の最初に作られてしまう「仮説」の代表的なものを挙げておきます。

・話す声が小さい⇒仕事に自信がなさそう。消極的な感じ。
・相手の目をみて話さない⇒人との意思疎通がうまく出来ないのではないか。
・態度が横柄⇒自信過剰で協調性がないではないか。
・意味のない話が長すぎる⇒相手に伝える能力が低いのではないか。

実際に面接の練習相手をした経験や、採用側の面接官に聞いた感触からすると、「仮説」が形成されるまでには5分もかかりません。たった5分で、「この人はきっとこんな人物だろう」という印象が定着してしまうのです。

いったん仮説が定着したら、残りの時間はその検証のために費やされていきます。

■転職面接は最初の5分が最重要

そして怖いのは、面接官が持った「こんな人物だ」という仮説は、そのまま「採用するか落とすか」の仮判断につながるケースが多いということです。

最初の5分で「この人は落としてもいいや」と仮判断されてしまうと、後はその判断のチェックのような進み方になります。
例えば「あ、この人は話が長い。ものごとの要点をとらえる能力の低い人だ」と思われたら、そこから先は「話を短くまとめられるかどうか」という点に面接官の意識が集中するわけです。

そうなると、内容の良いことをいくら長くしゃべっても、逆に「やっぱり話が長い」という印象ばかりが残ってしまいます。逆に後半、話をコンパクトにまとめることができると、「ああ、最初はちょっと緊張していたのかな。ちゃんと伝える能力はあるようだ」と挽回できるかもしれません。

最初の5分で面接官に持たれる第一印象が、転職採否に大きく影響を及ぼします。転職面接では、このことを絶対に忘れないでください。




 

転職活動でやってはいけないタブーと第一印象の決定力」の解説ページです。


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